報道資料
平成11年11月16日
郵政省通信総合研究所
株式会社インターネットイニシアティブ
インターネットマルチフィード株式会社
インターネットなどの計算機ネットワークに対する標準時の提供は、 諸外国ではかなり一般的になりつつありますが、我が国におきましては、 実験的に行われてきたのみで、安定に、かつ継続してサービスを提供する ことが確立しておりませんでした。今回、郵政省通信総合研究所(CRL)、 株式会社インターネットイニシアティブ(IIJ)と インターネットマルチフィード株式会社(MFEED)は、 CRLが通報する日本標準時をインターネット上にNTP(Network Time Protocol) サーバを公開し、日本標準時をインターネット上に効率良く供給することを 目的として共同研究を開始しました。
この共同研究では、CRLが通報する日本標準時、IIJの提供するネットワーク 運用技術、MFEEDの提供する高速配信環境を互いに組合せることにより、 インターネット上での精度が高く安定した時刻の供給を実現するネットワークの 構築と運用に取り組み、NTPのサービス形態とその運用技術の修得を行います。 共同研究終了後は、その成果を基にして日本標準時を時刻源とするNTPサーバを 早期に公開する予定です。
(共同研究の概要)
平成12年3月末まで
CRLにNTP(Stratum-1)サーバを、MFEEDにNTP(Stratum-2)サーバを それぞれ設置し、CRLとMFEED間を専用線を用いて接続する。
問い合わせ先:
郵政省通信総合研究所標準計測部 今村國康 phone 042-327-7613、fax 042-327-6689、 E-mail horonet@crl.go.jp、www URL http://jjy.crl.go.jp/ 株式会社インターネットイニシアティブ 広報室 樋笠(ひがさ) phone: 03-5259-6310 fax: 03-5259-6311 E-mail: press@iij.ad.jp インターネットマルチフィード株式会社 広報担当 phone:03-3282-1010、fax:03-3282-1020 E-mail:info@mfeed.co.jp
<参考資料>
1.用語の説明
2.今回の共同研究の意義
NTPそのものは、LAN(Local Area Network)内などでGPSを受信して得ら れる時刻信号などを基準にして構築・実用化されたり、外国のNTPサーバ へアクセスすることで可能なことから、我が国でも一般的になりつつあり ます。今回の共同研究は、郵政省通信総合研究所の日本標準時(JST)を 精度よく安定に供給することを目的に実施されるものです。